HONDA CITY CABRIOLET

「太陽標準装備」というナウでイマいキャッチフレーズとともに登場したシティ・カブリオレは、国産車新時代の幕開けを飾るクルマだった。時代はまさにバブル前夜。これ以降、国産メーカーはものすごい勢いでさまざまな性格のクルマを開発し、ユーザーとともに何でもアリという百花繚乱の時を謳歌することになった。ちょうど同時期にトヨタからＭＲ２が発売されたのも偶然の一致ではない。 当時の日本は、そいうルネサンスな空気で満たされていたのだ。

ターボ2のボディにピニンファリーナが設計したソフトトップをドッキングしたルックスはいま見ても十分魅力的だ。それに加え、ボディカラーが12色！も用意されていたのは圧巻だった。当時はもちろんのこと、いまでもちょっと考えられないほどの贅沢さである。ちなみに発売当時の価格は１３８万円であった。